直接人と会って伝えることを大事に。食肉加工専門店『TESIO』
沖縄市場第一弾の出店者は、とにかく個性的で面白い!そんな彼らに沖縄市場の感想や収穫、これからの展望、そして開催テーマ「僕らが知ってほしい沖縄」についてインタビュー。
今回は、沖縄のコザ地域にある、食肉加工専門店「TESIO」の店主・嶺井大地さんにお話を伺った。
嶺井大地(みねい だいち)
1984年生まれ。沖縄県那覇市出身。TESIO店主。静岡県の「グロースヴァルト佐野」での修業後、2017年に沖縄市のコザにて、本格ドイツ製法による食肉加工専門店「TESIO」をオープン。ドイツ国際大会FIFAにて、GOLDメダルを受賞。
「店を営む上で大事にしていることを再認識したイベントでした」。
そう語るのは、店主の嶺井大地さん。
「僕たちはソーセージをどれだけおいしく伝えていくか以上に、人と繋がっていくことで、できることを広げていきたいと考えています」。
その熱量からまるで四六時中ソーセージのことを考えているように見えるが、嶺井さんは、「ソーセージばかり考えていたらいけないので笑」と言う。
それはソーセージ云々以上に、人を大事にしているからであり、「お店に来た人をどうやって気持ちよく過ごせるかなあって考えられなかったら、店をやっている意味がないと思うんです。」と言い切るほどだった。
沖縄市場では、チームとしてのつながり、地域移管を超えた人との繋がりを感じた。
「日頃なかなか話せなかった豆ポレポレの仲村さんとも話したり、卸先でもある愛知県のknotさんのパンを使ってホットドックを作ったりと、つながりが“醸された感覚”があって楽しかった。でも『ああ、楽しかったな』では済まない何かを持ち帰った気がします」。
店に行かなくてもほしいものがオンラインでいつでも即時に手に入る今日。それでも店頭販売やイベント出店の場で、直接お客さまに伝えることを大事にしている。
「お客さまがわざわざ足を運ぶと言うことは、ものが手に入る以上の何かを求めているということ。なので、ここに来たら、寂しくないとか、楽しいとか、思いのある人と共有できるとか、そんな期待に応えたいです」と嶺井さんは話す。
期待してもらう以上には、自分達がワクワクしたい。熱量の高いメンバーと共有できた体験は、プライスレスな価値となった。だから、「スタッフみんなを連れていきたかった」と悔やみながらも、嶺井さんはいい顔をしていた。
嶺井さんにとって、「僕らが知ってほしい沖縄」とは?
「『僕らが知ってほしい沖縄』と聞かれたら、『人』の部分が大きいです。沖縄市場は、沖縄の風情を味わえる企画で、何かを盛り上げようと熱量がある人たちが集まりました。それぞれの店の店主が一度に集まることは、本当に珍しいことで。創業者本人が、沖縄でやっていることを直接お客さまに伝える機会は貴重でしたね。それも僕たち沖縄の人間を通じて知ってほしいからなんです。」
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